夜9時を過ぎた頃、電話がなりました。
『はい、もしもし~』と私が出ると、若い女性の声で申し訳なさそうに
『家庭教師を紹介している〇〇と申しますが、小学生や中学生のいるご家庭に
ご案内のお電話なんちゃらかんちゃら。』と、言っています。
↑の〇〇という会社名はあえて伏字にしたのではなくて、電話で聞き取れなかっただけ。
で、『興味ありますか?』と聞くので『全く興味ありません。』と答えました。
私も営業をしたことはありますが、『興味ありますか?』はだめです。
ある日突然電話来て、『興味ありますか?』に
『あります!あります!うちの子に家庭教師つけようと思ってました。』と答える人の割合って
どのくらいでしょうね。初対面の人にうちの子できません、なんていうわけないし、
いつも心配して勉強しろしろとがーがー言ってる親だって、営業電話がくれば
『うちは間に合ってるざます。オホホホホ。』っていいますから!
か細い声の女性、テレアポ大変だろうな。声の元気なさからも、営業成績が伸びない
様子が伝わってくるし、電話の対応も断られるのが当然のような、驚くほどすんなり引き下がり。
自称間に合ってる子には、もっとその才能を伸ばしてあげましょうトークですよ!
もっと明るい声で自信もって言わないと相手にいい事(商品)だって伝わりませんよ!
と、そんな彼女に言いたくなりました。
そんな電話受けたので、ちょっと昔の仕事を思い出しちゃいました。
営業回って夜9時に成果出てないと電話で報告すると、上司にアポとるまで帰ってくるなって
言われたり。
訪問先ですごい血相で断られたり、怒鳴られたり。
行った先のお父さんがやくざで、おれは刑務所から出てきたばかりだ!(だからどうした?)
とすごまれたり。
さあさあどうぞとすごく愛想よく中に入れてくれたと思ったら、なんかの宗教の勧誘されたり。
ドアあけたら、お母さんが着替え中でパンツ丸見えみてしまったり。
あの頃を思い出せば、なんでも出来るし怖いものない。おばけとか幽霊の話は怖いけど。
だから、つらいことも人生の糧。